
Ben’s Gadget Reviewsが、HuaweiとVivoの最新フラッグシップモデルのカメラ性能を徹底比較するレビュー動画「Huawei Pura 80 Ultra vs Vivo X200 Ultra: Camera Shootout」を公開し、写真愛好家の間で大きな話題を呼んでいる。
カメラ性能に定評のあるテック系YouTuber、Ben氏が今回比較したのは、HuaweiのPura 80 UltraとVivoのX200 Ultraという2機種。前者はHuaweiの最新フラッグシップで、後者は既に“スマホカメラ界の王者”と呼ばれてきた存在だ。
メインカメラ:Vivoが自然な描写でリード
Huaweiは大型センサーと可変絞り、AI処理で誰でも簡単に明るく美しい写真を撮れるよう設計されている。一方、Vivoは35mmというプロ仕様の焦点距離を採用し、よりナチュラルなボケと精緻なディテール表現を実現。Ben氏は「Vivoの方が拡大時に細部がシャープで、ボケも自然」と評価しており、メインカメラ部門はVivoの勝利と結論づけた。
ズーム性能:Huaweiがハードウェアで優位も、画質は拮抗
Huaweiは10倍のペリスコープズームレンズを搭載し、Vivoをスペックで上回るが、実際の撮影結果ではVivoも健闘。特に20倍以上の超望遠では、Vivoの画像がより自然で、AI補正の度合いが抑えられている印象を与えた。暗所ではHuaweiがシャッター速度の速さで若干有利だったが、総合的には互角の勝負となった。
超広角・自撮り:Vivoはセンサーサイズで圧倒、Huaweiは逆光に強み
Vivoの超広角カメラはセンサーサイズが大きく、暗所でも色再現に優れる。一方、Huaweiのインカメラは逆光でも顔の露出をしっかり捉え、セルフィーとビデオ撮影では安定した実力を見せた。
カスタマイズ性・動画性能:プロ志向のVivoに軍配
Vivoは写真家向けに多彩なフィルムシミュレーション、カラー設定、ストリート撮影モードを搭載。動画では24fpsのログ撮影にも対応し、よりプロフェッショナルな映像制作が可能。HuaweiはiPhoneやPixelのように“撮って出し”重視の設計で、操作はシンプルだが調整幅は限られる。
最終評価:「Vivo X200 Ultraがわずかに上」
Ben氏は「両モデルともに世界最高水準のカメラを搭載している」と前置きしつつも、最終的には「Vivo X200 Ultraの方が、より写真・映像制作を楽しめるツールとして完成度が高い」と評価。「ログ撮影やフィルムシミュレーションなど、プロ向け機能が充実している点も見逃せない」と締めくくった。
📌ポイントまとめ
- Huawei Pura 80 Ultra:明るく自然、AIで簡単撮影、夜間とズームに強み
- Vivo X200 Ultra:ディテール重視、カスタマイズ豊富、プロ向け仕様で上回る
- 総合評価:Vivo X200 Ultraが一歩リード
このレビューは単なるスペック比較ではなく、実際に2週間以上使用・300枚超の撮影サンプルを元にした実地検証に基づいており、スマホカメラにこだわるユーザーにとって貴重な判断材料となりそうだ。
今後のアップデートや次世代モデルの登場にも注目が集まる中、「最強カメラスマホ」の座はしばらくVivoが守ることになりそうだ。