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公共の議論を高め、現代の倫理的・市民的課題を明らかにしてきた世界的に著名な哲学者
ロサンゼルス, 2025年10月14日 /PRNewswire/ — Berggruen Instituteは本日、政治哲学者Michael Sandelを2025年度Berggruen哲学・文化賞(Berggruen Prize for Philosophy & Culture)の受賞者に選出しました。世界を代表する思想家かつ公共知識人であるSandelは、現代における正義、倫理、市場、民主主義の考え方に対し、深い影響を与えてきました。この100万ドルの賞は、急速に変化する世界において人間の自己理解と進歩を形作るアイデアを持つ個人に毎年授与されます。
「Sandel教授の業績は、世界の知的風景に深い痕跡を残しています。彼の新自由主義、能力主義イデオロギー、ポピュリズムに対する批判は、現代の最も差し迫った問題に言及しています」とBerggruen賞審査委員長のYuk Huiは述べています。同賞の審査員には、他にRoger Ames、Antonio Damasio、Francis Fukuyama、Siri Hustvedt、Carlo Rovelli、Elif Shafakがいます。
Brandeis Universityを卒業したSandelは、1981年にUniversity of OxfordのBalliol Collegeで博士号を取得しました。同校ではRhodes奨学生として哲学者Charles Taylorに師事しました。彼はHarvard Universityで数十年にわたるキャリアを築き、現在はAnne T. and Robert M.記念政府学教授を務めています。特に注目すべきは、彼の講義「正義」がオンラインとテレビで初めて無料公開され、4,000万人の視聴者に届いたことです。彼の著作は広く翻訳されており、『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学(Justice:What’s the Right Thing to Do?)(2009)、『実力も運のうち 能力主義は正義か?(The Tyranny of Merit)』(2020)、平等について、いま話したいこと(Equality: What It Means and Why It Matters)』(Thomas Pikettyとの共著、2025年)など、さまざまな出版物が高く評価されています。
「Michael Sandel氏の重要な業績は、最高水準の知的思考と世界的な影響力を称えるBerggruen Instituteの生涯功労賞に値するものです」とBerggruen Instituteの会長兼創設者Nicolas Berggruenは述べています。「激動する現代社会において、彼が示す『良き人間であることの意味』の解明と、公共の議論への倫理観と理性の注入は不可欠な作業です。」
Michael Sandelは、哲学、社会科学、経済学、人権、物理学、文学などの分野から数百人の候補者の中からBerggruen賞に選ばれ、Patricia Hill Collins(2023年)、 柄谷行人(2022年)、Peter Singer(2021年)、Paul Farmer(2020年)、Ruth Bader Ginsburg(2019年)、Martha C. Nussbaum(2018年)、Onora O’Neill(2017年)、Charles Taylor(2016年)など、著名な受賞者たちに加わることになりました。Sandel氏は2026年春、マサチューセッツ州ケンブリッジで行われる式典で賞を受け取ります。
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