
「お得」なようで「お得じゃない」メルカリモバイルの落とし穴
フリマアプリ最大手のメルカリが、ついに通信業界へ参入。
3月4日にスタートした**「メルカリモバイル」は、「ギガの売買」**という独自の仕組みを導入し、話題を集めています。
しかし、よくよく考えてみると「お得どころか微妙…?」という疑問が湧いてくる。
データ容量の繰り越しもできない、割高な料金プラン、そして「ギガの転売」に賭けるリスク。
こんな仕様のサービスを契約するのは、正直、バカらしいのでは?
割高な料金プラン:他のMVNOと比べると…?
メルカリモバイルのプランは、2GB(990円)と20GB(2390円)の2択のみ。
一見シンプルで分かりやすいですが、料金を他社と比較すると明らかに**「割高」**です。
例えば…
- LINEMO:3GBで990円(メルカリモバイルより1GB多い)
- IIJmio:2GBで850円(メルカリモバイルより140円安い)
- 日本通信:20GB+無料通話つきで1390円(メルカリモバイルより1000円も安い!)
この時点で、「あれ?メルカリモバイルって本当にお得なの?」と疑問に思うはず。
しかも、メルカリモバイルは音声通話定額も未提供で、通話オプションを追加すればさらに高くなる可能性も。
「格安SIM」とは名ばかりで、まったく格安じゃない。
「ギガの売買」は本当にメリット?市場原理を考えろ!
メルカリモバイルの最大の特徴は、余ったデータ容量を売買できること。
最低1GB 200円~500円で販売可能で、売れたらメルカリに10%の手数料が引かれる仕組み。
しかし、ここで冷静に考えてみよう。
- 売れなかったら意味がない → 使わなかったデータは無駄になる
- 売買の相場が不安定 → 需要と供給のバランス次第で安く売らざるを得ない
- データ容量の繰り越しができない → 翌月に持ち越せないため、毎月売るしかない
特に問題なのは、繰り越しができないこと。
普通のMVNOなら「今月余ったギガは翌月に回せる」のに、メルカリモバイルは売るか捨てるかの二択。
例えば、あなたが20GBプランに入っていて、毎月10GB余るとする。
それを売ろうとしても、市場が飽和すれば価格は下がり、1GB 200円で売るのがやっとかもしれない。
10GB売っても2000円にしかならず、2390円払った元が取れない可能性も。
逆に、「ギガを買いたい人」も少ない月は、誰も買わずに売れ残るリスクがある。
こんな不安定なシステムを前提にするくらいなら、最初から繰り越し可能なMVNOを選んだ方が賢い。
「ギガを転売して儲ける」は幻想。むしろ損する可能性大!
メルカリモバイルの仕組みを見て「ギガを売りまくれば得するのでは?」と思う人もいるかもしれない。
しかし、それは 幻想 だ。
例えば、20GBプランを契約して、余った分を売ろうと考えても…
- 10GB売っても「せいぜい2000円」(手数料引かれるとさらに減る)
- そもそも売れる保証がない(市場原理で価格が崩れる可能性大)
- データは繰り越せず、売れなかった分は消える
「データが余ったら翌月に使えばいい」という一般的なMVNOの仕組みに比べて、明らかに不便。
「売れればお得」と言われても、売れる保証のない博打にお金をかけるのは賢い選択とは言えない。
結論:「お得感」を錯覚させるトリックに騙されるな!
メルカリモバイルは、確かに「ギガの売買」というユニークなシステムを採用しているが、
実際に使ってみるとメリットよりデメリットが目立つサービス だ。
✔ 料金は他のMVNOと比べて割高
✔ データ容量の繰り越しができない(売るしかない)
✔ ギガの売買も市場次第で安く買い叩かれるリスク
✔ 売れなければデータは無駄になる
結局のところ、安定してコスパよく使いたいなら、他のMVNOを選ぶ方が賢明。
「ギガの転売で稼げる」などという幻想に踊らされるのは、正直言って バカらしい。
「メルカリモバイル?うーん、微妙すぎる…。」
MVNOの本来の目的は「安く、便利にスマホを使うこと」なのに、
博打のような「ギガ売買」ありきのサービスを契約する意味があるのか?
もし「お得」な格安SIMを探しているなら、
メルカリモバイル以外の選択肢を検討するのが 賢い判断 だろう。