

5月25日、米国のAI企業Anthropicは、新たに開発したAIパートナー「Claude 4」を正式にリリースした。今回のバージョンは、従来モデルを大幅に上回る思考力と創造力、さらに高度なコーディング支援機能を備えているとされ、個人からビジネスユーザーまで幅広いニーズに対応する。
複雑な課題も一緒に考える“思考型AI”
Claude 4は、ユーザーと共に一歩ずつ問題を分解・分析するステップバイステップの推論機能を強化。複雑な問いや作業に対して、より深い洞察を提供できるよう設計されている。
また、創造的な作業にも強みを発揮。執筆やブレインストーミングの場面では、まるで創作パートナーと共同作業しているかのような体験が得られるという。
世界最高水準のAIコーディングアシスタント
Anthropicは、「Claude 4は世界最高のAIコーディングアシスタントである」と自信を見せる。ターミナルベースの開発環境で直接活用できる「Claude Code」により、プログラミング作業の効率が大幅に向上するとしている。
プラン別に拡張機能を提供
Claudeは、個人向けの無料プランから、企業向けのエンタープライズプランまで複数の利用形態を用意している。
■ 個人向けプラン(Free)
- 利用料金:無料
- 対応環境:Web、iOS、Android
- 主な機能:チャット、文章作成・編集、コード生成、データ可視化、テキストと画像の分析
■ Proプラン(USD 17/月、年間契約)
- Freeプランの全機能に加え:
- 使用量の増加
- 無制限プロジェクトでチャットや文書を整理
- ウェブ検索機能
- 複雑な作業への思考能力拡張
- Google Workspaceとの連携(メール、カレンダー、ドキュメント)
- 複数のClaudeモデルが利用可能
■ Maxプラン(USD 100から/月)
- Proプランの全機能に加え:
- 5倍~20倍の使用量
- ターミナルでの直接コーディング
- 高度な研究支援機能
- 外部ツールとの接続性向上
- 高出力制限
- 混雑時の優先アクセス
■ チーム向け(Team:USD 25/月/1人、年間契約・5人以上)
- Proプランに加え:
- チーム利用に最適化された高い利用制限
- 優先的な新機能アクセス
- 一括請求およびチーム管理機能
■ 企業向け(Enterprise)
- Teamプランに加え:
- 拡張された使用量とコンテキストウィンドウ
- SSO(シングルサインオン)・ドメイン管理
- ロールベースのアクセス権限設定
- クロスドメインID管理(SCIM)
- 監査ログ機能
- Googleドキュメント整理機能
Claude Sonnet 4は無料でも利用可能
無料ユーザーも、最新モデル「Claude Sonnet 4」へのアクセスが可能。より高度な機能を希望する場合は、ProまたはMaxプランへのアップグレードで全機能の解放が可能となっている。
Anthropicは今後も、AIが日常の生産性と創造性を高めるパートナーとしての進化を続けていくとしている。