IBMが発表した最新レポート「AI in Action」によると、AIでビジネスの価値を最大限に引き出している企業には、共通する特徴があることがわかりました。このレポートはアメリカ、イギリス、インド、日本、ドイツの2,000社を対象に、Harris Pollが行った調査結果に基づいています。その中で、回答企業の15%が「自分たちはAIの先端を行くリーダー企業だ」と答えています。
IBMコンサルティングのショブヒット・ヴァルシュニーさんも、「AIリーダー企業の約3分の2がAIの力で25%以上の収益成長を達成しているんですよ」とコメントしています。このレポートでは、他の企業が学べるよう、AIリーダーたちがどのようにAIを活用しているかが明かされています。
AIリーダー企業に共通する4つの特徴
- 積極的なAI投資
AIリーダー企業の71%が「AIへの投資にとても積極的」と回答しています。これに対し、AIを学び始めた企業の割合は19%にとどまります。 - 優れたデータ管理
AIリーダー企業は、自社のデータへのアクセスと管理に自信を持っているところが多いそうです。具体的には、リーダー企業の61%がデータ管理能力に自信を持っているのに対し、学び始めた企業では11%にとどまります。 - 経営陣とIT部門の戦略的整合
AIリーダー企業は経営陣とIT部門が一致団結してAI活用に取り組んでおり、その割合は72%。特に、顧客体験や自動化、IT運用、サイバーセキュリティの4分野への投資に積極的です。 - 柔軟なカスタマイズ力
リーダー企業は、自社のAIプロジェクトを最適化するためのカスタマイズ能力が高いのも特徴です。72%がAI取り組みに対して自信を持っており、APIを使って独自のソリューションを構築している企業も多数います。
日本企業もAIリーダーから学べることがたくさん
このレポートは日本でも公開されており、日本企業にとってもAIを活用するためのヒントが満載です。IBMは世界175カ国以上でデジタルトランスフォーメーションを支援しており、ビジネスにおけるAIの可能性を広げています。今後、日本からもAIリーダーが続々と誕生するかもしれませんね。