AI機能が搭載されたスマートフォンは珍しくなくなりましたが、シャープの最新モデル「AQUOS R9 Pro」(2024年12月発売予定)も、AIでの撮影補助や音声アシストをセールスポイントにしていますが、他社と比べ、AQUOS R9 Proは「電話アシスタント」と「自動メモ」を中心に、日常のコミュニケーションサポートに重点を置いた設計となっているようです。
AQUOS R9 Pro独自の「電話アシスタント」と「自動メモ」機能
AQUOS R9 ProのAI機能の柱となっているのが、「電話アシスタント」と「自動メモ」です。「電話アシスタント」は、留守番電話に録音された内容を要約し、概要だけを表示する機能です。用件を長く聞かずとも確認できるため、忙しいときに便利になりそうです。
また、通話中にAIが会話のキーワードを抽出して保存する「自動メモ」機能も特徴的です。話している間にメモを取れない状況でも、後から要点を確認できるようにしてくれます。特に、通話の際に約束や重要な連絡事項が発生することが多いビジネスユーザーには実用的な機能といえるのでしょうか。
他社スマホのAI機能との比べ
他の主要スマートフォンのAI機能は
- Galaxy S24では、AIを活用した「AIカメラ補正」により、シーンや被写体を自動で認識し、プロのような仕上がりの写真を簡単に撮れるのが特徴です。写真や動画撮影がメインのユーザーにはGalaxyのAIが魅力的でしょうか。
- iPhoneはiOS 18.1のリリースによって、Apple製品に統合された生成AI機能が使えるようになりますが、現時点では対応言語が米国英語のみとなっているため、多言語対応でリードしているGoogleやSamsungに一歩遅れる状況と言えます。
- PixelシリーズのAIといえば、Googleの「自然言語処理」による進化した音声アシスタントが魅力です。長文や複雑な音声コマンドも理解し、「リアルタイム字幕」や「録音内容の自動文字起こし」、「通話スクリーニング」など、ユーザーの情報処理やメモ機能に大きく貢献。ということで筆者も現在Pixelをメイン機種として愛用しています。
これらと比べると、AQUOS R9 ProのAIは、普段の電話体験にフォーカスしている点が特徴です。複雑な操作や多機能なAIアシストよりも、日常の使い勝手に直結するシンプルなサポートを提供しています。特に「電話アシスタント」と「自動メモ」は、他社にはあまり見られない、電話機能を最大限にサポートする独自のアプローチと言えるでしょう。