
韓国・サムスン電子は10日、最新の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」を発表した。薄型・軽量化やAI機能の強化が特徴とされるが、一方でSペン非対応、バッテリー容量の据え置きなど、上位モデルとしては疑問の残る「出し惜しみ」が目立つ内容となった。
Galaxy Z Fold7は、これまでで最も薄く、最も軽量なZ Foldシリーズを謳い、折りたたみ時8.9mm、展開時4.2mm、重量は215g。6.5インチのカバーディスプレイと8インチのメインディスプレイを搭載し、解像度や輝度は向上したものの、サイズやリフレッシュレートは前モデルと大差はない。
注目されたバッテリーは、前モデルと同様の4,400mAhで据え置き。プロセッサはSnapdragon 8 Elite for Galaxyを採用し、AI処理能力を強化したとするが、Sペンへの対応が削除された点は、従来のFoldシリーズ利用者にとっては大きな後退と受け止められる可能性がある。
カメラについては、初の200MP広角レンズを採用し、夜間撮影の強化やAIによる構図調整などをアピール。ただしズーム性能やレンズ構成は従来機と大きく変わらない。音声編集機能「Audio Eraser」などAI機能の強化もあるが、GoogleのGemini Liveとの連携をはじめ、多くがクラウド依存である点にも注意が必要だ。
OSはAndroid 16をベースにしたOne UI 8で、マルチモーダルAIによる作業支援機能が搭載されているが、これらの多くは既存機種にも今後展開される見込み。セキュリティ面ではSamsung独自のKnox MatrixとKEEP(暗号化アプリ領域)を導入する。
🇯🇵 国内発売日・予約開始日
- 予約受付:2025年7月17日(木)~7月31日(木)
- 発売日:2025年8月1日(金)
SIMフリーモデルは、Samsung公式オンラインショップに加え、Amazon・ビックカメラ・ヨドバシカメラなど家電量販店でも同日取り扱いが開始されます 。
💴 価格(SIMフリー/税込)
容量 | 価格(円) |
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256 GB/12 GB | 265,750円 |
512 GB/12 GB | 283,750円 |
1 TB/16 GB | 329,320円 |
高性能カメラやAI支援など魅力はあるものの、Z Foldシリーズを愛用してきたプロユーザー層にとっては、Sペン非対応やバッテリー容量の物足りなさなど、「出し惜しみ」とも取れる仕様変更が気になる製品となっている。