
Galaxy Z Fold7が発表されたその瞬間から、すでに注目は次期モデルFold8に移っていた。というのも、Z Fold7の「AI推し」と裏腹に、バッテリーは据え置き、Sペンは非対応という“出し惜しみ”が露骨だったからだ。
どうやらSamsungもその声は無視できなかったようで、早くも業界関係者の間では「Z Fold8では5000mAhバッテリーとSペン正式対応がほぼ確定」という見方が広がっている。
AIに食われたバッテリー、ようやく補給か
Z Fold7は、Snapdragon 8 Elite for GalaxyによるオンデバイスAI処理や、Gemini Liveとの連携、Generative Editなどの強力なAI機能を誇る。その一方で、肝心のバッテリー容量は4,400mAhと前世代から変わらず、8インチ級の大画面と高負荷AI処理を支えるにはやや力不足との評価も多かった。
Z Fold8では、ようやくこの“燃費問題”にテコ入れが入る見通しで、5000mAh級の大容量バッテリーが搭載される可能性が高い。これにより、「AIを気兼ねなく使える折りたたみ機」という名誉をようやく取り戻すかもしれない。
Sペン正式対応? でも“内蔵”はない?
さらに注目されるのが、Sペン対応の復活だ。Galaxy Z Fold3/4では外付けでのSペン利用が可能だったが、Z Fold7では「物理的に非対応」という強硬な方向転換が行われた。
その反動もあってか、Fold8では「Sペン対応復活」が確実視されている。ただし、本体内蔵はまずあり得ない。理由は明快で、「折りたたみ」「薄型」「軽量」──この3つの設計思想とSペン収納は、どう考えても共存できないからだ。
Samsung自身も、Noteの遺産をUltraシリーズに移し、Foldは「Sペンは“持たせるもの”」という割り切りを貫いている。2026年、Galaxy Z Fold8が発表された瞬間、以下のような定番の賛辞テンプレが一斉に並ぶことでしょう:
🔹「史上最強のFoldがついに誕生」
🔹「ビジネスも創作もこれ1台で完結!」
🔹「Sペン対応でついに“完成形”へ」
🔹「5000mAhの驚異的バッテリーで1日中安心」
🔹「これがAI時代の真のフラッグシップ」
それでも、Fold108なら話は別?
だが、未来に希望がないわけではない。100年後──Galaxy Z Fold108の時代には、話が違ってくる。
ナノテク素材でペンが紙のように折りたためるようになり、ヒンジレス・自在可変のデバイス構造によって内部スペースの制約も消滅。Sペンが磁気で展開されたり、光子構造で現れたり、あるいはそもそも“脳波”で描くペンレス・スケッチが実用化されているかもしれない。
そう、Fold108こそが「ペンの完全内蔵(もしくはペンの超越)」を果たすモデルなのだ。
結論:Fold8は“修正版”、Fold108は“理想郷”
来年に発表が予想されるGalaxy Z Fold8は、Z Fold7の不満を補う「完成形に近い折りたたみ機」として、Sペン対応・大容量バッテリーを携え登場するだろう。とはいえ、ユーザーが内心期待している“Noteの再来”とは、いまだ距離がある。
本体内蔵Sペン──その幻想は、「Galaxy Z Fold108で実現か?」という永遠の問いとして、これから100年にわたり語り継がれるのかもしれない。