シンガポールで11月28日、「AI Innovation Asia 2024」が初開催されることが発表されました。このイベントは、アジア地域における人工知能（AI）の活用と責任ある開発・導入について議論する場を提供します。会場はシンガポールのパシフィックホテルで、アジア経済の成長にAIがどのように貢献できるかについての洞察が共有される予定です。
デジタル開発および情報担当大臣であり、シンガポールの「スマートネイション」およびサイバーセキュリティ政策を指揮するジョセフィン・テオ氏が基調講演を行う予定で、また、台湾デジタル庁の副部長・葉寧氏や日本の総務省国際担当審議官である飯田洋一氏も登壇します。
このイベントにはL’OREAL、Pinterest、foodpanda、Lenovo、BP、Accor、Heineken、Cathay、DHL、Canvaなどの企業からエキスパートや政策立案者が参加予定で、最新のAIおよび機械学習の進展を紹介し、企業戦略への応用について議論します。
アジア太平洋地域の技術・社会担当のチャールズ・ロス氏は、「AIへの関心は高まっているものの、アジア地域では規制上の課題や安全性への懸念、活用事例の少なさが普及の妨げになっています。AI Innovation Asia 2024では、政府および企業のリーダーがAIの規制や倫理、技術投資、タレント開発といった重要テーマを探り、今後の課題に備えるとともに、AIの可能性を引き出す方法を模索します」と述べています。
イベントの主要テーマは以下の通りです。
- AI時代の未来の仕事：AIが雇用市場やスキル開発、人間と機械の関係に及ぼす影響を考察
- AI開発における倫理的な課題：バイアス、公平性、透明性、アカウンタビリティに関する重要な課題への対応
- データインテリジェンスのスケーリング：広範囲のLLM（大規模言語モデル）とニッチなLLMの選択、性能や言語対応性の違いと最新の進展を分析
日本国内からも参加可能で、AI技術の動向やアジアにおけるAIの発展に関心を持つビジネスリーダーにとって、重要な情報を得る機会となります。
