過去最多の応募となる全世界 39 カ国・11 万件の中から フィリピン代表の AI を搭載した農業トラッキングアプリが優勝!
レッドブル・ジャパン株式会社は、革新的なアイデアの実現と次世代のイノベーター育成を目指すプログラム「Red Bull Basement 2024(レッドブル・ベースメント)」の World Final を 2024 年 12 月 3 日(火)~5 日(木)に東京で開催しました。今年からマイクロソフト・AMD と提携 し、「Red Bull Basement」史上初めて、AI 技術を応募フローに採用したこともあり、全世界 39 カ国で 11 万件以上、日本国内のみで 1,191 件と、過去最多の応募者が集まったハイレベルな大 会の中、フィリピン代表の Aldrin Sojourner Gamayon さんによる AI を活用した農業トラッキング アプリ「AgriConnect」が優勝しました。
出場 39 カ国の代表者が東京に集まった World Final では、ワークショップや AI トレーニング、 国際的な起業家やコーチ、ビジネスリーダーとの交流を通じて、アイデアをさらに発展させる 貴重な機会が提供されました。参加者のサポートには、マイクロソフトのデータ・AI・デジタ ルアプリケーション担当 副社長 Jessica Hawk さんや、複数の企業を設立した Red Bull の e スポ ーツプロ選手 Amar Al Naimi さんなどが協力しました。 大会の最終日には、各参加チームが自らのアイデアを披露。選ばれた上位 10 チームが東京の街 を背にしたステージ上で、グローバルな審査員に向けてピッチを行いました。審査員にはマイ
クロソフトのスタートアップ部門責任者 Hans Yang さん、シリコンバレーを拠点とする著名な VC ファーム「Plug and Play」の初期投資家 Letizia Royo-Villanova さん、起業家でビジネスメンタ ーの Jun Yuh さん、AMD のウェビナーシリーズ「Meet the Experts」のホスト兼プロデューサー である Ryan Sagare さん、クリフダイビングのレッドブル・アスリート、かつ起業家の Molly Carlson さんが名を連ねました。
日本代表は、東京理科大学の文 創鉉さん、小田 凛太朗さんが出場。World Final までの期間に て、AI を活用した歯磨きブラシ「MIGAKO」のアイデアを、元・日本マイクロソフト業務執行役 員の澤円さんや株式会社マクアケの専門性執行役員 / R&D プロデューサーの北原成憲さんによ る協力を得ながら、プレゼンテーションを準備してきました。世界各国の代表者と共に World Final の期間を通じて磨き上げるも、惜しくも上位 10 チームに選ばれる結果には至りませんで した。
優勝したフィリピン代表の Aldrin Sojourner Gamayon さんは、カリフォルニア州シリコンバレー への 3 週間の全額支援プログラムに参加し、テクノロジーおよびベンチャーキャピタルのリー ダーたちとのネットワーキングやメンタリングを受ける予定です。
【優勝者コメント】
フィリピン代表 Aldrin Sojourner Gamayon さん
「この活動は私自身のためだけではなく、フィリピ ンの農家のために行ってきたことでした。世界が相 手だと思うと臆していたのですが、レッドブルにこ のような機会をいただき、競争や勝利のためだけで はなく、志を同じくする人々との瞬間や思い出を共 有することが出来たことに大きな意味がありまし た。出場 39 カ国の他の全てのチームとこの勝利を共 有したいです!」
農業トラッキングアプリ「AgriConnect」
AI とスマートセンサーを組み合わせることで農業に革命を起こす農業トラッキングアプリ。 遠隔地の農家でも作物を追跡し、農業プロセスを最適化し、リスクを低減。持続可能な農業成 長のために収穫量を増加させます。
【日本代表 コメント】 東京理科大学 文 創鉉さん
日本代表に選ばれると思ってなかったので、すごく嬉しく、わくわくしました。 結果は正直少し悔しく残念ですが、結果は結果として受け止めて、ここからできることも多い と思うので、これからも頑張りたいです。 澤円さんや北原成憲さんによるスペシャルプログラムでは、今まで気づけなかったことが分か る時間になってて、この大会の準備だけではなく、今後も使えるスキルを沢山教えていただい たので本当にいい経験でした。
World Final では、海外の人はこの課題に対してこんな考え方もできるのだな、と視野の広さを 知りました。自分の考え方を変える機会となり、いい影響に繋がったと思います。
東京理科大学 小田 凛太朗さん
日本代表に選ばれた時は、嬉しいよりも実感がなかったですが、アイデアが具体的になる中 で、やはり世界でも優勝したいという気持ちが強くなってきました。結果、上位 10 チームに選 ばれず残念ではありますが、この短い期間に一つのことに熱中した貴重な時間を過ごすことが 出来ました。 また、起業やプレゼンテーションの知識がなかった僕たちにとって、スペシャルプログラム で、澤円さんや北原さんに本当にビシバシ教えていただいたことは、座学では学べない経験を 送ることが出来ました。
World Final では、海外の代表者と交流する中で、文化や価値観の違いに触れることができたこ とも良い経験でしたが、日本以外にも高い志を持って、一つのことに取り組む人が大勢いる環 境には、モチベーションがすごく上がりました。
【RedBull Basement 2024 上位 10 チームについて】
フィリピン代表 Aldrin Sojourner Gamayon さん「AgriConnect」※優勝者
AI を活用した農業トラッキングアプリで、遠隔地の農家でも作物を追跡し、リスクを低減さ せ、収量を向上させることを可能にする。
ニュージーランド代表 Emmalee Abbott-Joe さん「FROTH」
天然素材で作られた、溶解可能なシャンプーとコンディショナータブレットを提供する持続可 能な旅行アイテム。
エジプト代表 Nadine Ayman Nada さん、Norhan Ayman Nada さん「AquaMind」
節水行動を促進し、より持続可能な世界を実現するためのスマートシャワーヘッド。
オランダ代表 Bram van Peursem さん「Hubster」
AI を活用して電話の使い方を変え、ユーザーが画面時間をより効果的に活用し、教育や自己成 長の目標を達成できるメンタルヘルス&生産性アプリ。
イタリア代表 Andrea Berti さん、Andrea Miotto さん「Batterit」
輸送セクターを革新するため、希少で高価かつ環境に有害な素材に頼らないナトリウム製の持 続可能なバッテリーを初めて実現。
オーストラリア代表 Sophie Clare Greiner さん、Isabella Rose Filacuridi さん「Dome」
AI を活用したインサイトを通じて、ポッドキャストのホストとオーディエンスを結びつけるコ ミュニティ&分析プラットフォーム。
チェコ共和国代表 Matyáš Michel さん「Cognivibe」
生産性と精神的幸福を向上させるために、仕事のパターンを分析する AI 搭載ツール。洞察をパ ーソナライズすることで、より健康的な職場環境を構築する。
アイルランド代表 Oisin Mallon さん、Oisin Walsh さん「StepAhead」
キャリアや教育の移行期にある個人をメンターとつなげる AI 駆動のプラットフォーム。
スウェーデン代表 Max Jacob Forsberg さん「Adventurly」
スポーツの共通の興味を通じて友達を作り、デートをしつながりを築く活動ベースのソーシャルアプリ。
ドイツ代表 Sophia Lick さん「MindLeague」
AI を活用したメンタルトレーニングアプリで、アスリートにパーソナライズされたエクササイ ズやコーチングを提供し、集中力とパフォーマンスを最適化する。
【Red Bull Basement とは】
Red Bull Basement は、次世代のイノベーターが AI 技術を活用して革新的なアイデアを見つけ、ローン チすることをサポートするプロジェクトです。昨今のイノベーターは、起業家としての野心と、影響 力を与えたいという想いに突き動かされる一方で、何から着手すべきか困っている状況です。そのよ うなイノベーターに向け、Red Bull Basement は自己成長の機会を広げ、最新テクノロジーの助けを借 りながら、イノベーションを起こすことを総合的にサポートします。2018 年開始から年々規模を拡大 し、2021 年は 44 か国から 4,483 件以上の応募があり、ベストアイデアに選ばれた学生のアイデアは 企業サポートの下、実現化が進んでいます。
【Red Bull Basement 過去優勝者の成功例】
Red Bull Basement 2019 の優勝者であるオーストリアの「Audvice」は、HR や教育分野のプロフェッシ ョナル向けに AI で支援されたプライベートポッドキャスティングプラットフォームを提供し、数百 万ドルの投資を獲得し、グローバルブランドとの提携を実現、さらに変革的な買収契約を結ぶまでに成長しました。