
ハノイ(ベトナム)、2025年6月25日 /PRNewswire/ — FPTコーポレーションが開発したAI Factoryが、最新の「TOP500」スーパーコンピューター世界ランキングに選出され、人工知能(AI)およびクラウドコンピューティング分野におけるFPTの世界水準の技術力を改めて証明しました。
「TOP500」は、LINPACKベンチマークに基づき高性能計算システム(HPC)の演算能力を測定し、1秒間に処理可能な複雑な浮動小数点演算(FLOPS)の数値によってランク付けされる、世界で最も権威ある評価指標の一つです。1993年に3名の著名なHPC研究者によって創設され、年2回発表されるこのランキングは、各国政府、研究機関、企業により、高度なハードウェア性能に加え、システム設計や最適化、さらには大規模AIおよび科学的ワークロードの処理能力における国際的な基準として広く認識されています。
2025年6月版のTOP500において、FPTのAI Factoryは、日本拠点が第36位、ベトナム拠点が第38位にランクインしました。この評価により、FPTは世界でも有数のスーパーコンピューティング基盤を持つ企業の一つとして位置付けられ、日本市場においては、NVIDIA H200 Tensor Core GPU(SXM5)を提供する商用AIクラウドプロバイダーとして第1位に認定されました。
日本に拠点を置くAI Factoryは、146,304コアを搭載し、49.85ペタフロップスという卓越した性能を達成しました。一方、ベトナムのAI Factoryは、142,240コアにより46.65ペタフロップスを記録しています。両AI Factoryは共にInfiniBand NDR400を採用しており、1枚のGPUから各地域で100ノードを超えるクラスターまでシームレスなスケーリングを可能にし、大規模なAIおよびHPC(高性能計算)ワークロードに対して常に高い性能と低遅延を提供しています。
権威ある「TOP500」第65版への選出は、FPTのAI Factoryが世界的に優れた計算能力、高度なエンジニアリング技術、そしてサービス品質において高く評価されたことを示しており、AIの研究・開発・実装に対する世界的な需要に応える準備が整っていることを証明しています。
この快挙は、ベトナムをアメリカ、中国、日本、ドイツ、フランスなどと並ぶ「世界のAI先進15カ国」の一角に位置づけるものであり、FPTが同国のグローバルなテクノロジー存在感を高めるために継続して取り組んできた成果の証とも言えます。
FPTは今後5年間で、世界各地にさらに3つのAI Factoryを新設する計画を発表しました。これにより、AIコンピューティングインフラにおいて地域をリードするというベトナムの国家的な目標に貢献することを目指しています。
「『Build Your Own AI(自らのAIを構築せよ)』という理念のもとに開発されたFPT AI Factoryは、単なる高性能コンピューティングインフラの飛躍にとどまらず、AIをより身近で実用的なものとするという市場の本質的な課題への解決策でもあります。FPT AI Factoryを活用することで、ベトナム、日本、そして世界中のあらゆる組織、企業、個人が、それぞれのニーズに応じたAIを開発し、独自の競争優位性を獲得し、包括的なデジタル変革を加速することが可能になります」と、FPTスマートクラウド(FPTコーポレーション)CEOのレ・ホン・ヴィエット氏は述べています。
2024年11月にローンチされたFPT AI Factoryは、LandingAIをはじめとする先進的なテクノロジー企業に選ばれ、実社会にインパクトをもたらす高度なAIソリューションの構築に活用されています。
FPTコーポレーション(FPT)は、ベトナムに本社を構える世界有数のテクノロジーおよびITサービスプロバイダーです。FPTは「テクノロジー」「通信」「教育」という3つの中核分野で事業を展開しており、中でもAIは重点分野のひとつとして位置付けられています。同社は「Made by FPT」エコシステムの中で、製品・ソリューション全体にAIを統合することで、革新の推進およびユーザー体験の向上を図っています。また、FPTは人材育成、研究開発(R&D)、そしてNVIDIA、Mila、AITOMATICといった世界有数の機関との提携を通じて、AI領域での能力強化を積極的に進めています。これらの取り組みは、世界の10億ドル規模IT企業の一角として地位を確立するというFPTの野心的な目標と連動しています。
詳細については、https://fpt.com/en をご覧ください。