
上海、2025年9月20日 /PRNewswire/ — HUAWEI CONNECT 2025で、ファーウェイの副社長兼ファーウェイクラウドグローバルマーケティング・セールスサービス社長のチャールズ・ヤン氏が基調講演を行いました。同氏は、ファーウェイクラウドの革新的な技術と実践を紹介し、これらがどのようにデジタル化と知能化を通じてグローバルな顧客のビジネス成功を支援しているかを説明しました。ヤン氏は、ファーウェイクラウドが技術革新を続け、「一つのグローバルクラウド基盤、データとAIという二つのエンジン」を特徴とする包括的なサポートシステムを構築し、世界中の顧客と提携企業の成長を後押しすると述べました。
Charles Yang, Senior Vice President of Huawei and President of Huawei Cloud Global Marketing and Sales Service
デジタルAI時代において、企業は複雑な課題に直面しています。ヤン氏は、企業成長を支援するファーウェイクラウドの4つの核となる強みを紹介しました。1つ目は、柔軟なクラウドサービスを提供するグローバルクラウド基盤KooVerse、2つ目は、効率的にデータの価値を引き出し提供するデータ支援サービスです。3つ目は、AIを組み込んだアプリケーション構築を容易にする一元的AI開発プラットフォーム、そして4つ目は、世界でのAI化変革の成功事例を紹介するクラウドサービスです。
KooVerse:グローバルな事業成長を加速
世界市場への進出を目指す企業の需要に応えるため、ファーウェイクラウドのKooVerseは、顧客企業にリソースへの素早いアクセスと、柔軟で安全、かつ安定したサービスを提供します。これにより、顧客企業の世界に向けた事業成長が加速します。
トルコの大手ファストファッション小売企業DeFactoは、100カ国以上でeコマースを展開し、販促シーズンにはトラフィックが10倍以上に急増するという課題を抱えていました。ファーウェイクラウドのコンテナサービスは、30秒以内に4,000ポッドの自動拡張を可能にすることで、この課題を解決しました。KooVerseにより、トルコ国内では25ミリ秒未満、エジプトでは50ミリ秒未満に応答遅延を短縮し、ユーザー満足度と注文率を大きく向上させました。2023年以来、DeFactoは659日間に渡ってファーウェイクラウド上で安定して稼働しており、このことはファーウェイクラウドのセキュリティ、安定性、品質への高いコミットメントを示しています。
データ支援:迅速なデータ洞察に基づくより良い意思決定
ファーウェイクラウドのデータサービスは、企業がデータの価値をフル活用することができるよう支援します。これにより、今まで弱点となっていたデータ活用の遅延を、早期意思決定という強みに変え、売上と収益性向上が可能になります。
ブラジルのトップデータインテリジェンス企業Neogridは、200万点のアクティブ商品と50万件のリアルタイムPOS取引データを毎日処理しています。以前はデータが複数のプラットフォーム上に分散しており、意思決定が遅れていました。しかし現在ではファーウェイクラウドのDWSを活用することで、データ統合効率が40%、分析効率が50%向上しました。Neogridの顧客は営業終了時間前に当日のデータを入手し、迅速な意思決定をすることが可能になりました。
一元的AI開発プラットフォームで、AIを組み込んだアプリケーションを加速
ファーウェイクラウドは、業界の中心ニーズを深く理解し、計算能力、基盤モデル、ツールチェーンを網羅する一元的AIソリューションを提供しています。これにより、企業が独自モデルや各業界に特化したAIアプリケーションを構築する支援をします。
世界的な化学企業、万華化学は中国山東省煙台キャンパスで3万台以上の機器を運用しており、年間のメンテナンスコストが課題となっていました。しかし、ファーウェイクラウドのPangu予測モデルを活用することで、2,000台以上の主要機器の予測に基づいたメンテナンスを実現し、その精度は90%超を達成しました。さらにPangu推論モデルで構築した故障診断システムにより、手動点検時間を20%削減することに成功しました。また、汎用AI開発プラットフォームで標準作業手順(SOP)文書レビューAIを構築し、レビュー効率を50%以上向上させました。ファーウェイクラウドのAIは、30以上の産業、500以上の事例で活用され、企業のAI化を飛躍的に進めています。
変革のベストプラクティスを共創:企業の高品質なグローバル展開を支援
ファーウェイクラウドは、デジタル化やAI化で得た経験を、各企業がAIを取り入れるための参考モデルにとりまとめ、わかりやすいクラウドサービスとして提供しています。これにより、企業は高い水準の発展をしていくことが可能になります。
長安汽車は、ファーウェイクラウドのCodeArtsを活用し、従来のウォーターフォール型開発から統一プラットフォームベースの開発に移行したことで、研究開発効率を30%向上させました。ファーウェイはまた、中国聯通などの提携企業と協力し、「一つのクラウド、一つのネットワーク、一つのプラットフォーム」を構築しました。これにより、データに基づいた柔軟な製造プロセスを実現しています。このプラットフォームでは、5GとIoTで1万2000台の機器を接続し、長安汽車は業務の全分野におけるデータの内部連携を実現しています。さらにファーウェイクラウドの包括的データサービスを利用したことで、長安汽車は統一データプラットフォームを構築し、注文の納期を21日から15日に短縮することにも成功しました。
ヤン氏は、クラウド基盤、技術支援ツールチェーン、経験、専門コンサルティング、自動化ツール・プラットフォームを網羅するファーウェイクラウドの包括的な能力を強調しました。これらが企業のデジタル・AI化を急速に後押ししています。ファーウェイクラウドは、技術、経験、サービスを世界の企業に提供することで、変革の一つ一つの段階を支える強固なクラウド基盤を共に構築し、AI化時代への歴史に残る旅を始めようとしています。