ファーウェイ(Huawei)の上級副社長兼ICTセールス&サービス部門のリーダーである李鵬氏が、Global MBB Forum 2024で基調講演を行い、インテリジェンスの普遍的なサービス化や、AIが生活や仕事に与える変革について語りました。李氏は、モバイルAI時代において、AIデバイスとインテリジェントなサービスが新たなインタラクションを生み出し、日常生活から産業界まで幅広く進化を促すと強調しました。
ファーウェイが描くモバイルAI時代はどんなものか、箇条書きでまとめてみました。
- 2028年までにAIスマートフォンの出荷台数は9億台を超え、AIネイティブ・デバイスが1,000種以上出回ると予想されている。
- 新世代のAIメガネは、騒がしい環境でも95%以上の精度で唇を読み取るなど、革新的な機能を提供。
- AIエージェントが普及し、2030年までにほとんどの人が家庭や職場、旅行先で役立つ個人用AIアシスタントを持つようになると見込まれる。
- 産業分野ではAIロボットが研究開発、生産、品質保証、物流などで活躍し、大量のデータを処理することになる。
- モバイルAIの普及により、従来の一方向データフローから多方向のパーソナライズデータフローへと変化し、ネットワークの最適化がより重要に。
- モバイルAI時代の新たな機会を活かすためには、ネットワーク・サービス、インフラストラクチャ、運用管理(O&M)、ビジネスモデルの4つの領域での再構築が必要。
- 消費者向けサービスとして、AIを活用した音声通話、リアルタイム翻訳、AIアシスタント機能が強化され、通信事業者が共通タッチポイントを通じてインテリジェントなサービスを提供できるように。
- ネットワークインフラストラクチャの強化により、AIエージェントはエンドツーエンドの遅延を抑え、クラウド、エッジ、デバイス間の信頼性の高い接続が可能に。
- O&Mの自動化が進み、ネットワークの複雑化に対応するためにAIが活用され、運用効率が向上。
- ヨーロッパや中国などでは、AI技術を活用したサービスで収益化を図り、複数の通信事業者が速度ベースのモバイルプランやAIボックスなどのAIサービスを展開中。
- ファーウェイは、通信事業者やパートナーと協力し、AI対応のネットワークを構築して新たな価値創出を目指している。