中国・上海を拠点とするAI(人工知能)関連企業のXiao-I Corporation (NASDAQ:AIXI)は12月24日、米ナスダックから上場維持基準を満たしていないとして、2通の書面通知を受け取ったと発表した。
株価1ドル未満が30営業日連続
1つ目の通知は、最低株価要件(1株=1ドル以上)に関するものだ。
Xiao-Iの米国預託証券(ADS)は、2025年11月3日から12月15日までの30営業日連続で終値が1ドルを下回った。このため、ナスダックの規定に基づき、2026年6月16日までの180日間、改善期間が与えられている。
この期間中に、10営業日連続で終値が1ドル以上となれば、基準を回復したと認められる。
浮動株時価総額も基準未達
2つ目の通知は、一般株主が保有する株式の時価総額(MVPHS)に関するもの。
ナスダックでは最低1,500万ドル以上が求められているが、Xiao-Iは2025年11月4日から12月16日までの30営業日間、この基準を下回ったと判断された。
こちらについても、2026年6月15日までの180日間の改善期間が設定されている。期間中に10営業日連続で1,500万ドル以上を回復すれば、基準達成となる。
取引停止は現時点でなし
これらの通知は、現時点で株式の取引停止や上場廃止を意味するものではない。
Xiao-Iは、現在の状況を精査したうえで、株価回復や市場評価の改善に向けた対応策を検討するとしている。
同社は「基準を回復できる保証はない」としながらも、複数の選択肢があるとの認識を示し、期限内の改善に向けて取り組む姿勢を強調した。