北京、2025年2月19日 /PRNewswire/ — 中国最新の長編アニメ映画『哪吒2(以下、ナタ2)』が世界興行収入で記録的な成功を収め、最新データによると2月17日時点で120億元(約16億6,000万ドル)を突破しました。
この快挙により、『ナタ2』は『ライオン・キング』を上回り、歴代世界興行収入トップ10作品の一角に名を連ねることとなりました。特筆すべきは、同作品が『アバター』、『タイタニック』、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』といった映画史に名を刻む大作が並ぶランキングにおいて、唯一の非ハリウッド製作作品として名を連ねている点です。
中国国内においても、本作は市場を席巻し、本年度の興行収入の大半を占めるとともに、中国映画史上における新たな記録を樹立しました。
本作の成功は、海外市場においても大きな反響を呼んでいます。米国を拠点とするメディア測定・分析大手のコムスコア(Comscore)によると、2月14日の北米公開後、『ナタ2』は週末興行収入ランキングでトップ5入りを果たしました。
「この作品の功績には、あらゆる面で深く感銘を受けました。」と、米国のアニメーターであるシーラ・ソフィアン氏は、ロサンゼルスで同作品を鑑賞した後に語りました。
「前作も鑑賞していたため、同等の素晴らしい出来栄えを予想していました。しかし、本作はプロダクションデザイン、サウンドデザイン、音楽の各面でさらに高い水準に達していました。ストーリー自体も非常に複雑で、予想を覆す展開が次々と続き、終始引き込まれました。そして本当に夢中にさせられ、まさに手に汗握る思いで観ていました。」と、同氏は付け加えました。
中国アニメ映画への熱狂が高まる中、「中国映画で中国の旅へ」と題したキャンペーンが月曜日、北京の中国電影博物館にて始動しました。本施策は、春節映画の国際的ヒットを追い風に、最近相次いで発表された査証(ビザ)免除のトランジット滞在政策と連動させることで、海外からの訪問者誘致を強化することを目的としています。
本キャンペーンは、中国国家電影局および中国中央広播電視総台(CMG)が主催し、中国国際電視台中国環球電視網(CGTN)および電影頻道節目中心が企画・運営するものであり、「映画+観光」の融合促進を主軸に据え、中国映画の上映会、国際映画祭、海外中国映画祭を組み合わせることで、外国人観客に映画を通じて中国の魅力を体感してもらうことを目指しています。
映画産業と観光産業の革新的な連携を促進することで、本キャンペーンは、映画文化と中国の自然・文化景観を一体的に体験できるテーマ型旅行ルートの開発を目指しており、これにより、メディア露出と消費者参加を結び付ける架け橋となることを狙っています。
CMGヨーロッパ局長のジャン・チウディ氏は、CMGが有する世界各国の特派員ネットワークに加え、数百に及ぶ海外メディアやソーシャルプラットフォームとの提携関係を活用し、本キャンペーンの広報・推進を強化していく方針を示しました。CMGは、本キャンペーンの発信力および影響力を一層拡大させるとともに、海外の映画関連機関との連携を強化し、優れた中国映画に焦点を当てた旗艦イベントを創設することで、中国映画の国際的な存在感をさらに確立していく方針です。
今年の正月映画のヒット作を手掛けた映画監督や制作チームは、各国における興行成績の最新動向を報告しました。
本イベントには、CMG、中国共産党中央宣伝部電影局、主要な中国映画製作・配給会社、映画スタジオ、旅行代理店、シルクロード国際映画祭の代表者らが出席しました。