![]() |
Cariflex のグローバル製造能力はこの新しい施設により増加し、近い将来に拡大する市場の需要に対応できる将来の拡張がすでに可能な状態になりました。
シンガポール発、2025年5月15日付け /PRNewswire/ — 医療用市場向けポリイソプレンゴムラテックスの世界的リーダーであり、DLケミカル株式会社(DLケミカル)の完全子会社であるCariflex Pte. Ltd.(Cariflex)は、本日、シンガポールのジュロン島にて、新しいポリイソプレンラテックス工場を正式に開設しました。3億5,500万米ドルが投資されたこの工場は、この種の工場としては世界最大規模のもので、医療および保護用途に使用される高品質の合成ラテックスの需要の増加に対応できるように、Cariflexの生産能力を大幅に拡大するものです。
開所式はシンガポールの第二貿易産業大臣兼人材開発大臣であるTan See Leng博士が司式し、韓国大使Hong Jin Wook氏、DL Chemicalの最高経営責任者Ryu Sang Woo氏、Cariflexの最高経営責任者Ryu Sang Woo氏、Cariflex取締役兼Kraton Corporation社長兼ポリマー事業部長のPrakash Kolluri氏、Singapore Economic Development Board(シンガポール経済開発庁、EDB)の執行副総裁Lim Wey-Len氏、Cluster Group JTC Corporationの副最高経営責任者Christine Wong氏、その他著名なゲストが出席しました。
Cariflex の製造ネットワークの強化
EDBとJTCの支援を受けているシンガポールの施設は、手術用手袋やコンドームの重要な製造拠点がある東南アジアに供給しているCariflexの生産能力に重要な役割を果たしています。6.1ヘクタールの敷地に広がるこの工場は、これらの市場だけでなく、非外科用医療用手袋、接着剤、ラミネートなどの他の市場における需要の増加にも対応し、同社の多様化をさらに拡大します。Cariflexは過去20年間にわたり、ブラジルと日本における製造能力を拡大しており、2021年には5,000万米ドルを投資してパウリニア工場を拡張しました。
Cariflex の最高経営責任者である Ryu Sang Woo 氏は、「当社は、主要顧客の最寄りとなるシンガポールに、新しい施設を戦略的に設置しました。活気ある金融、イノベーション、物流の中心地や、高度なスキルを持つ労働者と強力な知的財産保護を備えているシンガポールは、当社の投資先として理想的な選択肢となりました。」と語っています。
さらに、「この新しい施設により、当社の生産を拡大し、多様で信頼性の高い高品質の材料をお客様に提供し、世界のポリイソプレンラテックス市場における当社のリーダーシップを強化することができます」と付け加えました。
工場の建設は2022年に着工し、2024年11月には稼働開始となる予定です。この工場は、将来の需要の増加に対応できるよう、モジュール式の拡張が可能となるように設計されています。フル稼働になれば、Cariflexのポリイソプレンラテックス製品の生産能力は2023年の2倍になります。
人材と長期的なキャリアへの投資
この工場の開設は、地元の住民に有意義で包括的な雇用機会を提供する、高付加価値でイノベーション主導の産業を育成するというシンガポールの広範な取り組みにも合致するものです。
この施設では、約80の新たな常勤雇用が創出され、その大半はシンガポール人によって占められることになります。Cariflexは、過去にもブラジルにおける事業と、韓国のDL Chemicalの拠点において、業務、安全性、品質、デジタルシステムに重点を置いたトレーニングプログラムを通じて人材の育成に投資してきました。これらの取り組みは、メンターシッププログラムを通じて大卒以外の人材も含めたキャリア成長を促進するという、Cariflexの長期的な取り組みをサポートするものです。
地域の需要を満たす態勢の整備
Cariflexは2020年に、営業と製造業務の統合を強化するために、グローバル本社をシンガポールに移転しました。Cariflexは、優れた純度、透明性、そして柔らかさで知られるアニオン触媒ベースの合成ゴムとラテックスを製造している世界で唯一の企業です。