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グローバルな調査では、92%のマーケティング担当者がジェネリック・トップレベル・ドメイン(gTLD)がもたらすビジネス・チャンスを認識しているものの、2026年の申請期限を前にコストと認知度の障壁が残っていることが判明
ロサンゼルス, 2025年5月22日 /PRNewswire/ — Internet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)が実施した新しい世界的調査によると、マーケティング・リーダーの52%がジェネリック・トップレベル・ドメイン(gTLD – URLのドットの後に続く3文字以上の文字)にはオンラインでのブランド・プレゼンスを高める大きな可能性があると考えていることが明らかになりました。ただし、知識のギャップにより、gTLDがもたらすチャンスを多くのブランドが活用できていません。
この調査は、進化するデジタル・マーケティングの状況を把握し、gTLDに関する認知度を理解することを目的に、8か国(ブラジル、中国、インド、メキシコ、ナイジェリア、南アフリカ、英国、米国)のマーケティング・リーダー2,000人以上を対象に行われました。これは、ICANNが2026年4月に新gTLDの次の申請窓口であるNew gTLD Program:を Next Round開設する準備を進めていることを受けたものです。これは、組織が独自のgTLDを運営するために申請できる10年以上ぶりの機会となります。
トップレベル・ドメインは、インターネット・アドレスの末尾にある文字です(gTLDには、.ceo、.charity、.menu、.parisなどがあります)。ブランドは、組織の目的を示したり、ウェブサイトがブランドに関連していることを明確に示す方法として、独自のgTLDを取得運営できます。調査によると、ブランドの認知度と可視性を高めることがマーケティング・リーダーの最優先事項(54%)であり、半数以上がgTLDはオンラインでのブランドの存在感を高める強力な可能性を秘めていると考えています。ただし、調査対象となったマーケティング・リーダーのほぼ3分の1(32%)がgTLDについてよく知らないという結果も出ています。このことは、新gTLDの運用が、多くの組織が現在見落としている戦略的チャンスである可能性を示唆しています。
主な調査結果は以下の通りです。
- gTLDの定義を説明した後、マーケティング・リーダーの92%がgTLDの潜在的なメリットを理解できると回答しました。主な利点として挙げられたのは、ブランドの差別化強化(46%)、顧客の信頼向上(45%)、オンライン・プレゼンス管理の向上(44%)、SEOの向上(44%)です。
- マーケティング・リーダーの19%は、gTLDを申請したことのある組織で働いています。
- コストの問題(31%)、知識のギャップ(27%)、リソース不足(24%)が、適用を妨げる主な要因として挙げられました。
- この調査では、ナイジェリア(74%)とインド(61%)のマーケティング・リーダーが、gTLDのブランディングとオンライン・プレゼンスの可能性を最も強く信じていることが明らかになりました。対照的に、中国のマーケティング担当者はより賛否が別れる見解を示しており、50%が高い可能性を感じているものの、49%はgTLDを投資収益率が不明確な不必要な投資と考えています。
この調査結果は、マーケティング・リーダーが、競合他社に差をつけること(53%)、適切なオーディエンスを惹きつけ、エンゲージメントを向上させること(52%)、デジタル・トレンドに対応すること(47%)という大きな課題に直面しているときに発表されました。
新しいgTLDは、商取引やコミュニケーションのための革新的なツールとなりえます。これにより、特定の国、分野、ニッチ市場の企業は、他にはなく意味が伝わり、記憶に残るラベルをインターネット上で作成することができます。gTLDを運営する事業者は、そのユーザや顧客に対し、オンライン上の安全性と正当性に対する特別な信頼性を提供することができます。これは、ユーザがインターネット上の情報源を信頼できるかどうかわからないことが多い今日の環境では、貴重なものとなるでしょう。
グローバル・ドメイン&ストラテジー担当SVPのTheresa Swinehart氏は次のように述べています。「『New gTLD Program: Next Round』は、企業、地域社会、政府などが、それぞれの組織、地域社会、文化、言語、顧客の関心に合わせた独自の安全な空間をオンラインで運営するために申請する機会を提供します。今こそブランドはgTLDの申請を検討すべき時であり、この調査はまだ認知度が低いことを物語っています。ICANNは、『Next Round』と、それがグローバル・コミュニティ、組織、ブランドを含む企業にもたらす機会に関する情報を提供し、認知度を高める手助けをすることができます。」
知識のギャップを解消するため、ICANNは2026年の申請受付開始を前に、gTLDの申請プロセスや潜在的な機会を理解するためのリソースを開発しています。また、ICANNはApplicant Support Program(ASP)を提供しており、適格な申請者に対して金銭的および非金銭的な支援を提供しています。
レポート「Understanding the gTLD Opportunity for Brands」の全文はhttps://newgtldprogram.icann.org/sites/default/files/documents/understanding-gtld-opportunity-brands-20may25-en.pdfで入手できます。「New gTLD Program」の詳細については、https://newgtldprogram.icann.org/enをご覧ください。
ICANN について
ICANNの使命は、安定した、安全で統一されたグローバルインターネットの確保を支援することです。インターネット接続で他の人に連絡するには、お手元のコンピュータやその他のデバイスにアドレス(名前または数字)を入力する必要があります。その場合のアドレスは、コンピュータがお互いを見つけられる場所を認識できるよう、一意でなければなりません。ICANNは、世界中で、この一意の識別子を世界中で調整し、サポートする活動をおこなっています。ICANNは、1998年に非営利公益法人として設立され、世界中から参加するコミュニティを総括しています。
調査について
この調査はICANNに代わってFocaldataが実施したもので、現地調査は2025年3月に行われました。マーケティング・マネージャー/ディレクター、CMO、マーケティング責任者、その他のマーケティング関連の役割を含む2,000人のマーケティング意思決定者を対象に調査が行われました。この調査はグローバルな視点から実施されており、ブラジル(161)、中国(165)、インド(350)、メキシコ(170)、ナイジェリア(351)、南アフリカ(156)、英国(364)、米国(353)と各国にわたっています。
ロゴ – https://mma.prnasia.com/media2/1810953/ICANN_Logo.jpg?p=medium600
写真 – https://mma.prnasia.com/media2/2691128/NEW_gTLD.jpg?p=medium600