
テキサス州オースティン, 2025年7月21日 /PRNewswire/ — St. David’s Medical CenterのTexas Cardiac Arrhythmia Institute(TCAI)の電気生理学者らはこのほど、心不全患者に心臓再同期療法を提供するFDA承認の新しいリードレス・システムの埋め込み手術を米国で初めて実施しました。心臓再同期療法は、心臓の収縮のタイミングを改善し、心拍の正常なリズムを回復するのに役立ちます。最初の手術は最近、TCAIの心臓電気生理学者であるRobert Canby医師によって実施されました。
「この技術は、心拍リズム障害の患者、特にこれまで心臓再同期療法の治療選択肢がほとんどなかった患者のケアに大きな進歩をもたらします」と、TCAIの心臓電気生理学者でエグゼクティブ・メディカル・ディレクターのAndrea Natale医学博士(M.D.、F.H.R.S.、F.A.C.C.、F.E.S.C.)は述べています。「Texas Cardiac Arrhythmia Instituteでは、世界中の患者に最先端の科学的根拠に基づいた治療法を提供することに尽力しており、Canby博士のリーダーシップのおかげで、私たちはその使命を無事に果たすことができました。」
このシステムは、心臓の主要なポンプ室である左心室の組織内に、米粒ほどの大きさの小型のリードレス装置を埋め込み、心筋を電気的に刺激するという初めての仕組みを採用しています。この装置は超音波エネルギーを電気パルスに変換し、心臓の正常なリズムと拍出効率を回復させます。
従来の心臓再同期療法では、スパゲッティほどの細くて柔らかい絶縁ワイヤであるリードを使用していました。一方、今回の左室心内膜ペーシング装置は、直接的なアプローチで配置の柔軟性を高め、これまで治療不可能と考えられていた患者にも対応できるようになります。
TCAIは、最先端の電気生理学センターです。高度な技術を備えた6つの研究室を備え、この分野で世界的に著名なNatale博士が率いる一流の心臓電気生理学者のグループが、きわめて複雑な電気生理学的施術を多く実施しています。