
コロンビアが日本への鶏肉初輸出を実現し、同国の農業ビジネス分野におけるアジア市場開拓の歴史的な節目を迎えた。
ボゴタ(コロンビア), 2025年10月19日 /PRNewswire/ — ProColombiaと民間セクターの共同の取り組みにより、コロンビアは世界で最も衛生および品質基準が厳しい市場の一つである日本への初めての鶏肉輸出を完遂しました。この成果は、コロンビアの輸出ポートフォリオをアジアへ多様化するうえでの重要な一歩であり、同国の養鶏業を国際市場における信頼できる供給者として位置づけるものです。
この節目は、長年にわたる技術的・衛生的・外交的な協力の成果であり、Cargill Food Latin America(Pollos El Bucanero S.A.)による12トンの鶏肉の初出荷として実を結びました。
ProColombiaの社長であるCarmen Caballero氏は、「今回の成功は、コロンビアが2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の期間中に築いた信頼と協力の絆によってさらに強化されたものです。同国は同イベントを通じて日本における存在感を高め、現代的で安全かつ競争力のあるアグリビジネス産業を提供するという自国の姿勢を改めて示しました」と述べています。
コロンビア産鶏肉が日本の衛生認可を得るまでのプロセスは10年前に始まり、日本が当該製品の市場参入の可能性を認める植物検疫プロトコルを発行したことに端を発します。2023年7月28日、日本の農林水産省(MAFF)は最初の制限を解除し、2025年3月13日には、輸入に関するすべての残存障壁を正式に撤廃しました。
この大きな進展を実現するために、ProColombiaの東京事務所は、日本におけるコロンビア大使館、コロンビアの衛生当局、コロンビア全国養鶏業者連盟(Fenavi)、そしてMAFFおよび動物検疫所と緊密に連携しました。また、同機関は2020年以降、CargillやPollos El Doradoといったコロンビア企業との商機創出を支援し、国家ブランド「コロンビア 美を生きる国(Colombia, the Country of Beauty)」のもと、Fenaviの国際食品・飲料展(Foodex Japan)2024への参加を後援しました。
コロンビアの養鶏業界、卵の輸出で前進
鶏肉に加え、ProColombiaは食用卵および加工製品の国際展開も支援しており、ビジネス連携の促進や市場分析ツールの活用を通じて、すでに170コンテナを超える輸出を実現しています。
この進展は、コロンビアが進める市場多様化およびアグリビジネス供給の高度化に向けた国家戦略の一環であり、日本は品質・持続可能性・信頼性におけるコロンビアの評価を高めるための最重要市場として位置づけられています。
写真 – https://mma.prnasia.com/media2/2799652/PROCOLOMBIA.jpg?p=medium600