マスカット(オマーン), 2024年11月21日 /PRNewswire/ — オマーン投資庁(OIA)傘下の最新の投資イニシアチブであるFuture Fund Oman(オマーン未来基金、略称FFO)が、承認された投資プロジェクトの第一弾を発表しました。これらの投資プロジェクトは、総額20億米ドルを超えており、外国人投資家が16億米ドル、FFOが5億7,100万米ドルを拠出しています。この投資により、1,600人以上の直接雇用機会が創出されると予想され、オマーンの経済多様化と開発戦略において大きな前進となることが期待されています。
承認されたプロジェクトは、テクノロジー、製造、観光、再生可能エネルギー、電気自動車など、10の主要セクターにまたがっています。さらに、中小企業(SME)やスタートアップが重要な役割を果たし、食品、健康、金融テクノロジー、eコマースなどを対象とした投資も行われます。この包括的なアプローチは、幅広い業界でイノベーションと成長を促進するというFFOのコミットメントを反映したもので、これにより多くのベンチャー企業と新興企業がオマーンの経済発展に確実に貢献します。
オマーン投資庁の投資担当副社長であるMulham Al Jarf氏は、「これらのプロジェクトは、戦略的目標を達成するために同基金が活用されていることを意味している」と述べました。これには、地域の経済成長の促進、民間部門との協力の促進、外国投資の誘致、オマーンの企業や求職者の機会の創出などが挙げられます。また、同氏は「これらのプロジェクトは、2024年1月に設立されてから実施されているFFOの取り組みの始まりにすぎない」と力説しました。
承認されたプロジェクトの中には、オマーンを革新的な産業のリーダーとして位置付ける変革的なイニシアチブがあります。注目すべきプロジェクトとしては、SOHAR Port and Freezone(ソハール港および貿易特区)にあるUnited Solar(ユナイテッド・ソーラー)のポリシリコン工場があります。これは、世界最大級かつ中東初のポリシリコン生産施設です。この施設は、ソーラー・パネル製造など、再生可能エネルギー産業にとって重要なコンポーネントであるポリシリコンを年間10万トン生産します。
その他の主要なパートナーシップとしては、電気自動車を対象に中国のIDG Capitalと共同で策定したIDG Oman Fund(IDGオマーン基金)があります。さらに、FFOはEW Partnersと提携して、ICT、エネルギー、観光、農業などの主要セクターを対象としたEWP Oman Fund(EWPオマーン基金)を設立しました。
オマーン未来基金は、Tanmia、ITHCA、Omantel、Cyfr Capitalなどのファンド・マネージャーと提携し、さまざまな中小企業やスタートアップ企業も支援しています。これには、30以上のバーチャル・ブランドを特徴とする革新的なクラウド・キッチンIO Kitchen、オンライン保険仲介サービスBima、オマーンで初めてライセンスを取得し「後払い決算(buy now, pay later)」サービスを提供するQpayなどがあります。その他にも、AIを活用した歯列矯正用ソリューションBcLear Aligner、ブロックチェーンベースのデジタルIDプラットフォームNashid、オマーンのフィンテック・エコシステムの機能を強化するデジタル金融プラットフォームAntomといった画期的なプロジェクトがあります。
FFOは、オマーン財務省と共同で設立されました。52億ドルの資本金が、2024年から2028年までの5年間で割り当てられます。この基金は、石油、ガス、不動産への投資を戦略的に除外し、オマーンのビジョン2040に沿った成長志向のセクターを対象にしています。
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写真 – https://mma.prnasia.com/media2/2563379/FFO_Investment_Projects.jpg?p=medium600