
成都(中国)、2025年4月20日 /PRNewswire/ — 2025年の中国春節期間中、成都で製作されたアニメ映画『ナタ 魔童の大暴れ(Nezha 2)』が世界的な話題を呼び、世界歴代興行収入の上位5作品にランクインしました。これにより、中国のアニメ・コミック産業にも大きな注目が集まりました。4月18日、中国四川省成都市において、National Business Dailyが主催し、NBD Think Tankが運営するアニメ・コミック産業に関する国際サロン「産業交流で世界をつなぐ(Linking the World with Industrial Interaction)」が開催されました。同イベントでは、中国と日本のアニメ・コミック産業における協業と交流に焦点が当てられ、成都が世界水準のアニメ・コミック産業拠点として発展する可能性について議論が交わされました。ここには、中国および日本の企業関係者、専門家、研究者、業界のプロフェッショナルなど、多くの参加者が集まりました。プロジェクトのロードショーや座談会などの活動を通じて、同イベントは両国の産業にとって国際的な交流の場を提供し、成都における同分野のグローバル化をさらに促進しました。
Representative from KADOKAWA Corporation makes a speech about its business and sharing thoughts about Sino-Japanese cooperation of the industries.
日本で最も影響力のある総合文化企業の一つである株式会社KADOKAWAの代表は、成都と日本の間でアニメ・コミック産業における定期的な交流の仕組みを構築することを提案しました。その内容には、オンラインおよびオフラインでの技術や経験の共有セッションを定期的に開催することが含まれており、双方にとってより多くの交流と協力の機会を提供することが目的とされています。成都を拠点とする複数のアニメ・コミック関連企業が、テレビアニメ、コミック、ビデオゲームにおける創造性と制作の成功事例を紹介しました。さらに、同氏らは自社の成功には、成都のビジネスおよび企業活動に適した環境が大きく寄与していると述べました。特に、現地の政策支援や行政サービスの高い効率性が重要な要因であると認めています。
成都は、神秘的な古蜀文明、三国志文化の奥深い物語、さらには天府文化を基盤とした独自の文化的IPなど、豊かな文化資源を有しています。『新世紀エヴァンゲリオン(EVA)』の制作を手がけたGAINAXの主要メンバーであり、日本の吉備国際大学アニメーション文化学科の井上博明教授をはじめとする専門家らは、伝統的な文化的IPをアニメ・コミック産業に十分に融合・応用することの重要性を強調しました。これは、産業の発展を後押しするだけでなく、伝統文化に新たな命を吹き込むことにもつながるとしています。国際的な制作および流通モデルを組み合わせることにより、アニメ・コミック産業およびその優れたIPや製品は、都市さらには国家にとって、グローバルな交流における新たな魅力的な名刺となり得ると考えられています。