マイクロソフトは、Windows版OneNoteに「Copilot」を使った新たな「クイックアクション」機能を導入しました。これにより、ノートの編集やタスクの抽出、ページ要約といった作業が、画面上での簡単なクリック操作のみで行えるようになり、業務効率の向上が期待されています。
ノートの管理がシンプルに
OneNoteは、ビジネスや学習でのメモ管理に多くの人が活用するアプリですが、重要なポイントを効率よくまとめたり、タスクを抜き出したりするのには時間と労力がかかる場面も少なくありません。新機能により、ユーザーは選択したテキストの要約や書き換え、タスクのリスト化などを画面上で直感的に行うことが可能です。
新機能の操作方法
この「クイックアクション」機能を使用するには、OneNoteキャンバス上でテキストを選択し、Copilotアイコンから「Rewrite this(書き直し)」や「Summarize page(ページ要約)」を選ぶだけです。選択したテキストを要約し、修正したい部分をクリック一つで書き直すことができ、さらに、生成された内容はその場で保存か削除が選べるため、必要な情報をすぐに取り込むことができます。
たとえば、会議の議事録やプロジェクトの進捗報告ページの要約、保存したメールからのタスクリスト作成など、ビジネスにおいて実用的なシーンが想定されています。また、家庭や学校でも、日常的なタスク管理やリサーチノートの要約などにも活用でき、幅広い場面での使いやすさが強調されています。
機能の提供状況と今後の予定
この機能は、Microsoft 365の「Current Channel(Preview)」ユーザー向けに提供されており、バージョン2410(ビルド18129.20000)以降で利用可能です。ただし、利用には専用のCopilotライセンスが必要となります。機能の展開は段階的に進められており、一部のユーザーにはまだ提供されていない場合もあるとのことです。また、ユーザーのフィードバックに基づき、今後は複数選択対応の追加や一部インターフェースの改善も計画されています。